アルコールと癌　②

①で登場のBさんのことです。

Aさんの食道がんが判明した少し後、Bさんは新型コロナウイルスに感染してしまいました。特別持病が有るとは聞いていませんでしたが、なかなか快復せず、後遺症と自己判断してしまいました。お腹が痛んだり、夕方になると発熱したりしてもいましたが。

しかしながら、思い起こすとBさんのお腹の不調はAさんの咽の不調が始まった頃からでした。コロナウイルスに感染するだいぶん前です。時折頻尿から始まっていました。子供を4人産んで、もう年だし、と言っているうちに大腸の不調も始まりました。今まではなかったのに便秘になり、残便感が有るし、急にトイレに行かざるを得なくなると言い始めました。痔になったとも。トイレ問題が有って食事量が減り痩せてきていました。

これはただの便秘ではない可能性が十分有るから、受診するように何度も伝えていました。しかし、彼女も腸活と便秘薬で凌いでいました。

そんなころコロナウイルスに感染。腹痛や発熱が起こり始めるのとタイミングが合ってしまったのです。だから、後遺症と思いたかったのでしょう。

お腹のことは後遺症とは別物だから、受診するように顔を見るたび言っていましたが。

腹痛に耐えられなくなって、娘さんに付き添ってもらって検査を受けた時には、Aさんよりステージが進んだ大腸癌でした。Aさんは気丈にも生きるために闘う決心をしたそうです。

この二人をみると、アルコールと癌の密接な関係が検証された気がします。そして、早期に医療機関を受診する気持ちになるような動機付けが出来なかった事を猛反省しています。